第1番札所 竺和山霊山寺
住所/鳴門市大麻町板東霊山寺126
電話/088-689-1111
宿坊/あり

奈良時代の天平年間、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開いたお寺です。 その後、弘法大師が四国を回られた時、ここで21日間修行をされた際、天人があらわれ、「人々を救うため八十八ヶ所を開かんと願うならば、ここを第一番と定むべし・・・」と告げて姿を消しました。 そこで釈迦如来を刻み、天竺・・印度・・の霊山を日本に移すというところから竺和山霊山寺と号し、四国第一番の札所とされたものです。

四国八十八ヶ所の起源  

 四国八十八ヶ所の霊場は弘法大師が開かれたものですが、霊跡全部が短期間にできたものではありません。 若い頃から修行された集大成が88の霊場となったもので、大師42歳の頃の事跡が最も多いところから弘仁6年(815) に開かれたと伝えられています。
 大師の開かれた88の霊跡を巡る四国遍路は、伊予国温泉郡荏原村の長者衛門三郎が自分の非を悟り大師の後 を追って四国を回ったのが、はじまりだといわれています。 今昔物語や保元物語にも四国遍路のことが伝えられており、平安末期から南北朝の頃にかけて既に日本各地か ら四国を訪れていたことが霊場寺院に残っている落書きからも知ることが出来ます。